笑顔畑プロジェクト

心も身体もしんどい時が続くけど、小さな笑顔を育てよう。 笑顔の畑に元気が実る。 その元気は、明日へ架ける橋になる。  みんなで明日を見に行くために、笑顔の畑を育てよう。

渡部です。
先日の土日に両親と一緒に二人故郷に行ってきました。
福島県いわき市です。
私が小学1年生のころに仙台に来たので、
それから毎年、お盆は6号線を通って両親の実家や親戚の家に行っていました。
車酔いする子だったので、道中いかに酔わずにたどり着けるかが、勝負!(笑)
でも6号線で酔った記憶はないんだなぁ~。
起伏緩やかな田んぼの中を走る道。
海が見えるたびに・・『海が見えた!』と大はしゃぎ。
アニメソングをかけて大声で歌ったり・・
トンネルで息継ぎしないで声を出し続けられるか競争をしたり・・
小学校の夏の思い出がいっぱいつまった国道6号線。
きっと、私以上に、父も母も、思い出がいっぱいつまっているはず。

偶然なのか・・必然なのか・・旅行予定の数日前に
6号線が開通しました。
帰還困難区域が条件付きで通れるようになったのです。
その風景を両親に見せない方がいいのかな・・と悩みつつ、
それでも・・通って見ようと思いました。
・・・今を知りたい。

以下富岡町~双葉町間(14.1キロ)の写真です。
バイク・自転車・歩行者禁止。車も窓を閉め、止まらずに通ることが条件です。
走っている車から取ったので、伝えられる写真はあまりありません。
TVのニュースのほうが明確に画像で伝えていますが・・
私の記憶として、載せますね。

南相馬を抜け、小高あたりまでは・・(仙台から南下しています。)
金色の稲穂が揺れ、きっと、説明しないと津波被害があったとは一見分からないぐらいの状況でした。
でも・・こんなところから海はみえなかった。という箇所が多々ありました。
海がこんなにも近かった。

6号線①
浪江に入り、景色ががらっと変わりました。
まるで線引きしたように・・『生活のある場所』と『生活のない場所』

6号線②
田んぼだった場所です。

6号線④
6号線⑥
時間の流れを伝えてくれるのは雑草だけ。
6号線⑧
6号線⑨
6号線⑪
店全体を塞いでいるコンビニもあれば・・
崩れて錆びた缶詰などの商品の隙間からボウボウと草が生えている店もありました。
6号線⑬
静かな・・静かな町です。
6号線⑭
津波でゆがんだ時間はそのままです。
6号線⑱
あの山の向こうで見えない力と闘っている人がいます。
6号線⑳
家々が口を閉ざしているかのようです。
6号線⑮

見てきたことに対して・・何もできないけれど、

『知ろう』と思うこと。
『考えよう』と思うこと。

そして『考えること』。

それが大事なんじゃないかと、思います。

すべてを覆い隠すほど、草が伸びています・・・。
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